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No.127 三つの輪(55秒)

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ブログ:経営者のための「営業思考のススメ」
著 者:プロモート経営事務所・代表
    後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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No.127 三つの輪(2023年12月13日配信)


■ヒーローの条件

先日、満席の特急電車での出来事です。

突然、「お医者さんはいませんか、人が倒れました!」と
叫ぶ乗客Aの声が響きました。

すぐに乗客Bが駆け寄り、
「どうされましたか」と応じます。

Aが「お医者さんですか?」と尋ねると、
Bは「いえ、違います」と返答。

そして迷うことなく、
緊急停止ボタンを押しました。

列車は急ブレーキとともにギギギギーと停止。

Aは言いました。「ここで止まったら、病院に連れて行けなくなります」
Bは焦りながら言います。「押したらまずかったですか?」
Aは静かに、「だと思います…」

おそらくAは、できるだけ早く倒れた人を
医療機関に運びたかったのでしょう。

判断の速さは立派ですが、
緊急停止ボタンは車両の異常時に使用するもので、
急病人の場合は次の駅で駅員に
対応してもらうのが鉄道のルールです。

Bの善意ある行動が、結果として
搬送の遅れを招いてしまったのです。


■三つの輪で見極める成功

物事の成功可否は、「三つの輪」で
判断できると言われます。

その輪とは、

「やりたいこと」、「できること」、「他者が望むこと」。

この三つが重なった部分が、
最も成果を生みやすい領域です。

今回の乗客Bの場合、
助けたいという「やりたいこと」は立派でしたが、
「できること(医療行為)」も、
「他者が望むこと(専門家の対応)」も
満たしていませんでした。

三つの輪の重なりから外れていたため、
結果に結びつかなかったのです。

ビジネスの現場でも同様です。

取引先の無理な要求に「できます」と
安請け合いするのは一見スマートですが、
自分や自社の対応力を超える
依頼を引き受けてしまえば、
後々大きな損失や信頼の喪失を
招きかねません。

まずは
「やりたい」、「できる」、「求められている」
の三点が一致しているかを
確認することが、結果を出す近道です。

なお、倒れた乗客は
次の駅で駅員が迅速に対してくれました。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。(後藤)

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2025年06月25日 13:39

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