No.122 世界第3位とコラボ(60秒)
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ブログ:経営者のための「営業思考のススメ」
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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No.122 世界第3位とコラボ(2023年11月9日掲載)
■似た者同士のビジネス戦略
「似た者同士」とは、
価値観や考え方が似ているため、
意思疎通がスムーズで
惹かれ合うことが多い関係を指します。
そんな「似た者同士」が
ビジネスでも注目されています。
今年6月、愛知県豊川市の
カナルドラッグストア(以下、カナル)の店内に、
コストコの再販店がオープンしました。
コストコは世界第3位の売上高を誇る巨大スーパーで、
日本国内には33店舗があり、年会費(4,840円)が必要です。
一方、カナルは地域密着型の小売業で、
2~3店舗を運営し、従業員数は50人ほど。
コストコの従業員数はカナルの5800倍に及び、
その規模差は圧倒的です。
なぜ、こんなにも規模が異なる両者が
協力できたのでしょうか。
それは、似た者同士だからです。
■違いを生かす似た者同士
コストコとカナルが似ているのは、
店舗の雰囲気です。
どちらも倉庫型の簡素な店舗スタイルを採用し、
フードコートなどの飲食スペースを提供しています。
この共通点があるため、
カナル内でコストコ商品を販売しても、
雰囲気やブランドイメージを損なわずに済むのです。
とはいえ、似た者同士だからといって、
すべてを同じにすれば良いわけではありません。
むしろ、違いをはっきりさせることで
協力関係が強まります。
たとえば、
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コストコは割安、カナルは割高
-
コストコは大量販売、カナルは少量販売
-
コストコは広域型、カナルは地域密着型
こうした「真逆の特徴」を持つことで、
互いに補完し合う関係が成立しています。
結果として、カナルは愛知県唯一の
「コストコ商品を常時販売する店舗」として集客力を高め、
コストコは普段利用しない層の
ニーズを把握できるというメリットがあります。
似た者同士が協力すると、ビジネスでも
強力なパートナーになれるのです。
皆さんのビジネスにも
「似た者同士」の相手がいるでしょうか。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。(後藤)
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