No.121 場違いが絶好の場(50秒)
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ブログ:経営者のための「営業思考のススメ」
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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No.121 場違いが絶好の場(2023年11月2日掲載)
■アベコベ
新鮮で豊かな食材を、私たちは
「海の幸」「山の幸」と呼びます。
たとえば、ズワイガニは海の幸、
マツタケなら山の幸。
では、サーモンは
どちらに分類されるでしょうか?
多くの方が「もちろん海の幸に決まってる」と
思われるでしょう。
ところが今、その常識に一石を投じる
取り組みが進んでいます。
ノルウェーでサーモン養殖を手がける
プロキシマ社が、富士山の麓にある
工業団地にサーモンの陸上養殖場を建設し、
2024年度中の出荷を目指しています。
この施設では建物内で養殖を行うため、
天候に左右されることなく、
年間を通じて安定した供給が可能です。
しかも、輸入に比べて鮮度は高く、
輸送コストも抑えられます。
食中毒の原因となる寄生虫のリスクが低いなど、
陸上養殖ならではの利点も注目されています。
こうした背景から、「サーモンは山の幸」と呼ばれる日も、
もしかしたら遠くないかもしれません(笑)。
■場違い
私たちは「場違い」と聞くと、
どこかネガティブな印象を抱きがちです。
しかし、場違いの度合いが大きければ大きいほど、
意外性が増し、かえって好感を持たれることがあります。
工業団地でサーモンを養殖する
プロキシマ社の事例は、まさにその典型。
しかも、海で育ったサーモン以上に衛生的で、
安定した供給ができるというメリットまで備えています。
私たちが普段提供している商品やサービスには、
「当たり前」の販売場所があります。
その“当たり前”をあえて外すことで、
新たな価値が生まれる可能性があるのです。
「こんなところに、こんなものが?」と驚きを与え、
その裏にある明確な理由を伝えることで、
人の関心は高まり、口コミも自然と広がっていきます。
場違いの場所を選ぶ際の3つのポイント!
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従来とはまったく異なる場所を選ぶ(革新性)
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その場所に驚きや話題性がある(話題性)
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そこに明確な理由がある(戦略性)
あなたの頭に浮かんだ“場違い”は、
実は絶好のチャンスかもしれません。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。(後藤)
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