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No.94 箱の活用(1分50秒)

2023年4月27日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。
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ブログ:経営者のための「営業思考のススメ」
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No.94 箱の活用


■ 真実を知るための工夫
江戸時代中期、
8代将、軍徳川吉宗が考案した
「目安箱」は、庶民が直接将軍に
意見を伝えられる
画期的な仕組みでした。

目安箱がその役割を果たすために、
次の2つの工夫がありました。


1つ目は「鍵」です。

目安箱を開ける鍵は
将軍だけが持っており、
これにより訴状の紛失や
改ざんを防ぎました。

現在でも、徳川宗家・第19代の
徳川家広さんがこの鍵を
所有しています。
 

2つ目は「御庭番」という
スパイの存在です。

彼らは直訴された内容を調査し、
真実を把握する役割を
担っていました。

このような仕組みのおかげで、
郡上藩の不正が暴かれ、
その大名は改易されています。

目安箱は社会を大きく変える
力があったと言えるでしょう。
 

■ 「○○行き」
目安箱は「将軍行き」と
言い換えることができます。

現代でも、
店舗に設置されている
意見箱やメールフォームはありますが、
それが誰に届くのか
わからないことが多く、
意見を出すことを
ためらう人もいます。

もし「社長室行き」と
明示されていれば、
対応してくれることを期待して
意見を伝える人も増えるでしょう。

さらに、
社長や担当者の写真を載せることで、
親近感や信頼感が生まれ、
意見が集まりやすくなります。
 

<目安箱に学ぶ3つのポイント>


1.「○○行き」を明確にする
意見を受け取る相手を明確にすることで、
意見が集まりやすくなります。
また、受け取る側の
モチベーションも高まるでしょう。
 

2.鍵をつける
箱に鍵をつけることで、
投函者に安心感を与えます。
メールの場合は、担当者以外が開けられない
セキュリティを明示することが大切です。

3.調査と対応を行う
事実に基づいた対応をすることで、
顧客の意見を経営に反映させます。
店舗内に意見の掲示をするだけでなく、
実際に改善を行うことで、
顧客の期待に応えることができます。
 

皆さんはどのような
「○○行き」の箱を
活用していますか?

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。(後藤)
 

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2024年09月04日 10:38

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