No.83 演出を感挙げる（2分15秒）
2023年２月９日（木）「まぐまぐ」にて掲載したコラム（一部修正）です。ブログの配信登録はこちらへ
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ブログ：経営者のための「営業思考のススメ」
著 者：プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■「無」の効果
■効果をイメージしてもらう
■「無」の効果
「無」から何を連想されるでしょうか。
「無限」「無色」「自由」等々ありますが、
ブランドの「無印良品」を
連想された方はおられたでしょうか。
無印良品は1980年に誕生した
西友のプライベートブランド（ノーブランド）で、
ブランドが無くても良いものを
お値打ち価格で販売することをコンセプトに、
ノーブランドを和訳したのが無印良品だそうです。
「無」を活かしたネーミングやデザインからは
シンプル・ザ・ベストの無限の魅力が伝わってきます。
先週、作家の村上春樹さんが6年ぶりに
長編小説の刊行を知らせるネット広告を見かけました。
真っ白な背景にタイトルが無い真っ白な
書籍というシンプルな広告は、
見た人に「無」から様々な
イメージを膨らませる緻密さが伺えます。
小説の内容だけでなくタイトルまでも
想像する機会を与えられたハルキスト（村上春樹のファン）にとって、
発売日までの数カ月間が楽しみな上、
話題性抜群の優れた演出広告と言えます。
■効果をイメージしてもらう
営業先でついやってしまうのが
製品や商品の機能の説明ばかり
してしまうことです。
この製品の特徴は
今までにない～、従来よりも～、など
優れた特徴を説明したい
気持ちはよく分かります。
もちろん、機能は大切です。
しかし、その機能説明は顧客が今、
どうしても知りたい情報なのか疑問です。
顧客が知りたいのは
顧客が直面する問題を解決できる
効果が有るか無いかを知りたい筈です。
顧客に良いイメージを持ってもらえるか
どうかが勝負の分かれ道なのです。
村上春樹氏の真っ白なタイトルが無い書籍の広告は、
ハルキストに好意的なイメージを膨らませるには
十分な演出効果があると考えられます。
昨今、少し過剰ではと思いたくなる
サービスが増えています。
しかし、
過剰な情報を顧客は見ないし、
理解も出来ません。
逆に情報を与えない方が
顧客の関心を高める効果が
あるかも知れません。
皆さんは、顧客の想像力を引き出す
演出効果を活用していますか。
演出効果を高めるために
何が出来そうですか。
最後まで読んでいただき、
有難うございました。（後藤）
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2024年05月21日 10:23
