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No.75  黄門様の交渉術(2分20秒)

2022年12月15日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。
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ブログ:経営者のための「営業思考のススメ」
著 者:プロモート経営事務所・代表
    後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■番組開始40分
■クロージング


 
■番組開始40分
「この紋所が目に入らぬか」と言えば
時代劇でお馴染み水戸黄門の
クライマックスの名セリフです。

悪代官が「恐れ入りました」と
罪を認める様子は、何だか気持ちが
晴れやかになる気がします。

水戸黄門をあまり観ないという方でも、
あの名セリフのシーンだけは
観てみたいと思うのではないでしょうか(笑)。

しかし、水戸黄門も前半のストーリーが
あってこそのクライマックスです。

仮に番組が始まって早々、
葵のご紋の印籠を使ったらどうなるでしょうか。

間違いなく天下の副将軍・水戸光國公の
権力によって強行解決できます。

しかし、これでは
解決できたと満足しているのは
黄門様だけです。

誰も頼んでもないのに
他人の揉め事に首を突っ込み
「解決しましたぞ」と言われても
単なる年寄りのお節介です。

そのため、番組開始40分ごろになると
黄門様は相手の意思確認を怠りません。

それは、まさに営業のクロージングに似ています。

 
■クロージング
営業のクロージングとは
「積重ねた顧客の興味をまとめ上げ
成約に繋げること」です。

提案や交渉を重ねた結果、
最終的に知りたいのは、
見込み客が契約するのか、
契約しないのか、
どちらの決断をするかです。

見込み客が契約をすれば商談が成立し、
商品・サービスが提供されます。

反対に、契約しないのであれば
商品・サービスは提供されません。

もし、顧客の意思を無視して
勝手に商品・サービスを提供すれば
顧客にとって大迷惑です。

以下は契約に繋げるための
クロージングのポイントです。
 
クロージングのポイント
  • 問題・条件を明確にする
  • 問題を解決できる方法を提示する
  • 決裁権者に意思決定を促す
 
勘の鋭い方ならもう気が付いたかもしれません。

黄門様は番組開始40分ごろ
必ず次のようなクロージングをしています。
 
 相手:「もう諦めるしかありません・・・」
黄門様:「諦めるのはまだ早いですぞ。何とかなるかも知れません。」
 相手:「えっ本当ですか」
黄門様:「この年寄りに任せてはもらえないでしょうか。決して悪いようには致しません。」
 相手:「そこまで仰るのでしたら。お願い致します。」
黄門様:「助さん・格さん、頼みましたぞ」
 
このように、黄門様は相手の実状を把握し
承諾を得てから行動(サービス提供)しています。

皆さんは営業開始からどれ位で
クロージングをしていますか。

黄門様のように現状を十分に理解し、
自信を持ってクロージング(提案)をしていますか。
 
最後まで読んでいただき、
有難うございました。(後藤)

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2024年02月28日 13:34

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