No.48 制約が突破口になる (3分40秒)
2022年6月9日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム:経営者のための「営業思考のススメ」
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■ルールは人類の発明
■質を高めるのがルール(制約)
■ルールは人類の発明
人類の三大発明と言えば火薬・羅針盤・活版印刷ですが
近代発明なら自動車・コンピューター・LEDライトなどが代表例でしょう。
そして「ルール(制約)」も発明ではないでしょうか。
「ルールが発明だって?」と異論もあるでしょうが、
何かを創り出すことを発明と定義すれば
ルールも人類が創り出した発明のひとつと考えます。
ただし、ルールは主役にはなれない脇役の発明です。
例えば、自動車が発明の主役なら交通ルールは脇役です。
自動車だけでは無暗には走れません。
しかし、交通ルールがあれば誰もが
安心して運転できるようになり
自動車市場はどんどん発展を遂げます。
つまり、モノの発明が飛躍的に発展してく背後には
必ずと言ってよいほどルール(制約)があるのです。
ちなみに日本でルール(制約)を発明したのは
「17条の憲法」を制定した聖徳太子かも知れません(笑)。
■質を高めるのがルール(制約)
明石家さんまさんが
「お笑いにルール(制約)があるから面白くなるんやぁ」
と言っていたのを聞いたことがあります。
ルールがなく何をやっても許される
無法地帯になるとネタに困った芸人が
俗にいう下ネタに手を出しはじめ、
笑いのネタを自ら考える努力を
怠ってしまうからだそうです。
そのため、放送禁止用語などの制約があることで
芸人の育成・お笑い界全体の質が向上するのです。
ルール(制約)を課すことで質の向上に繋がるのは
ビジネスも例外ではありません。
経営者であれば事業計画書や提案書を
作成することはよくあるあると思います。
しかし、計画書・提案書を作ることに
苦手意識を持っている経営者の方は
多いのではないでしょうか。
そこで、活躍するのがルール(制約)です。
何か新しい挑戦をする時には
次の3つのルール(制約)が機能します。
それは「1.独創性・2.実現可能性・3.収益性」です。
一つ目の独創性は創意工夫とも言い換えられますが、
自社にとって「拘り・強み・経験」などを
使用した新しい取り組みのことです。
必ずしも、業界初のような
唯一無二の内容でなくても構いません。
二つ目の実現可能性は計画書の内容が
実行可能であると言うことです。
そんなの当たり前と思われるかも知れませんが、
人手不足・予算不足・営業不足・知識不足によって
計画が頓挫することはよくある話です。
そして、三つ目は収益性です。
「何を・何個・いくらで(価格)」で販売し、
利益をどれくらい獲得するのかを
明確に数値化することです。
これも当然の内容ではありますが、
事業の成果を数値化していない
ケースは意外と多いのです。
このように3つのルール(制約)をもうけることで
計画書・提案書の内容は劇的に向上します。
提案制度を設けている会社は多いと思います。
しかし、何でもいいので
提案してくださいと呼びかけても、
何を書いたらいいのか分からず
困惑する社員は少なくないでしょう。
また、社員の提案が経営者の求める
内容・レベルからかけ離れているなんてこと
はよくある話です。
そんな時はやはりルール(制約)です。
提案制度にルール(制約)を課すことで
社員が提案しやすくなるのです。
既存の提案制度にルール(制約)はありますか。
提案の質を高めるためにどんなルール(制約)を設けますか。
最後まで読んでいただき、有り難うございました。(後藤)
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2023年06月07日 10:45