No.3８ 健康労働を増やす（3分10秒）
2022年3月31日（木）「まぐまぐ」にて掲載したコラム（一部修正）です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム：経営者のための「営業思考のススメ」
著 者：プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■5年は働いて欲しい
■ストレスが延命労働をもたらす
■報酬以外が効果的
■5年は働いて欲しい
多くの会社では4月の入社式に向けて
準備されていると思います。
新入社員に「辞めずに活躍して欲しい」と想う
経営者は少なくないでしょう。
耳が痛い話ですが、厚生労働省によると
新卒者の入社3年以内の離職率は約32％で
業種によっては50％を超えています。
定年までの40年間を自社で
働くことを望まないまでも、
少なくとも5年は働いて欲しいと
思うのが心情です。
どんな職種でも
入社３年でひと通り仕事を習得し
4年目から戦力として会社に利益を
もたらしてくれます。
さぁ～これからというタイミングで
退職される程、会社にとって
大きな損失はないと言っても
過言ではありません。
一概には言えませんが、3年以内の退職者には
仕事のノウハウ・知識は不十分であり
転職の面接時に「直ぐに辞めるのでは・・」と
面接官から疑念を抱かれるのが現実です。
新入社員を育成した
時間・費用・労力を回収するためにも、
少なくとも5年間は働いてもらう
工夫や仕組みを持つことが
会社・社員の双方にとって必要と考えます。
■ストレスが延命労働をもたらす
生まれたての赤ちゃんは
200歳くらいまで生きる能力があると
聞いたことがあります。
しかし、ストレス・大気汚染・
栄養不足、飲酒・喫煙などの
マイナス要因によって寿命が
80歳ほどまで短くなります。
また、いくら長寿でも
病院で寝たきりの延命寿命よりも
自分自身の力で食べたり・歩いたりできる
健康寿命を少しでも長く続けたいものです。
寿命を労働で例えると、
健康寿命は「健康労働」に、
延命寿命は「延命労働」と言い換えれます。
健康労働は、社員がやる気に満ち積極的に働くため
会社に大きな利益をもたらします。
逆に、延命労働は、退職希望者が
会社から引き止められて
無理に働いている状況です。
延命労働の社員は高いストレス下で無理に働くため
会社への貢献度は低くなります。
もちろん、経営者からすれば社員が
健康労働であってほしでしょう。
しかし、職場環境に漂うマイナス要因が
社員を延命労働へと変えてしまいます。
社員に過度なストレスをもたらす社内外の
パワハラ・モラハラなどが存在するからです。
社員の勤続年数が短い職場では経営者が
気付いていない過度なストレスが延命労働を助長し、
利益が増えない悪循環に陥っているかも知れません。
■報酬以外が効果的
飲食店を全国展開する「物語コーポレーション」では、
会社の方針・理念に共感する人財を採用するために、
全ての会社説明会で社長が直接、説明することで知られています。
これは雇用のミスマッチを回避し
延命労働の防止にも繋がるため、
社員は健康労働の状態にあることが伺えます。
また、京都府の飲食店「佰食屋」では
勤務時間や休暇のスケジュールを社員自らが決定する
裁量型シフトにすることで、
社員のやる気・主体性を引出し
ストレスフリーの職場環境を構築しています。
営業はストレスが多い職種のひとつです。
営業社員は社外で単独行動による孤独感から
ストレスを溜めこみやすいでしょう。
そのため、営業社員に自社の戦力として
長く働いてもらうには
報酬以外で社員のストレスを軽減する
支援・仕組みが不可欠です。
皆さんの職場には健康労働の社員を増やす
工夫や仕組みはありますか？
健康労働は社員の能力を引き出し
会社に利益をもたらします。
最後まで読んでいただき、有難うございました。後藤
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2023年02月01日 11:45
