No.37 目指すはNOと言える会社(2分50秒)
2022年3月24日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム:経営者のための「営業思考のススメ」
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■NOは目標を達成するために言う
■NOを言ってみた出来事
■NOは目標を達成するために言う
元東京都知事で作家の石原慎太郎氏ほど
NOに拘った方はいないかもしれません。
石原氏は1989年に「NOと言える日本人」を出版し、
翌1990年「それでもNOと言える日本人」、
1991年「断固NOと言える日本人」、
1998年「宣戦布告NOと言える日本経済」など
主に政治経済の過度なアメリカ依存にNOを訴え、
日本の有るべき姿に向かう自立を訴えていました。
仮に石原氏の考える通り「NO」を言うことが
日本全体の共通課題であるとすれば、
「NO」が言える会社・個人は
目的・目標を達成しやすいといえるでしょう。
経営者・管理職からすると指示すれば
直ぐにYESが返ってくる部下は頼りになります。
しかし、それは自分にとって
都合が良いだけであって
会社の発展にマイナスの影響を
与えているかも知れません。
YESばかりでは議論の余地が無いため
会社が成長する改善・改革が一向に進まない
危険が潜んでいるからです。
つい人は摩擦を回避するために
自分が我慢すれば済むことと考え
意見を述べるのを躊躇しがちです。
当然ながら全てNOでは困りますが、
会社の目指すべき目標に
大きく外れていることに対して
NOが言える人は評価されるべきです。
■NOを言ってみた出来事
私がファストフードの店舗マネジャーだった時の話です。
ある日、男性客が
一杯100円のコーヒーの支払いに
1万円札を出されました。
もし、あなたが店員ならどうしますか。
私は「一万円札ですか・・・」と確認しました。
男性客は少し不機嫌そうでしたが
「分かったよ」と言いながら
財布から100円玉を出されたので、
私は「ご協力ありがとうございます」と
男性に伝えました。
当然、私の接客に多くの方が
不適切だな~と感じると思います。
言い訳をすると、店舗では多くの紙幣・釣銭が伴う
会計作業が頻発し仕事に支障をきたす恐れがあっため、
一か八か1万円札にNOを突き付けた次第です。
ただ、昨今ではキャッシュレス決済が
普及しているので釣銭はあまり
問題視されていないかもしてませんね(笑)。
■NOと言える仕組み
時々、レジ横に「1000円札が不足しています」
と書かれた注意書きを見かけます。
少額の支払いに高額紙幣が使われることが
如何に多いかが伺えます。
しかし、これは現場の社員と顧客が違和感なく
会計できる素晴らしい仕組みです。
単なる注意書きではありますが、
殆どの顧客は高額紙幣で支払うのを止めてくれます。
また、社員もNOを言わずに済むのです。
会社は顧客の希望する対応が
当り前な風潮があります。
しかし、全ての無理難題を
会社が引き受けるのは酷です。
工夫次第では現場の社員と顧客が
協力し合える快適な空間が整備できるのです。
店舗に留まらず、取引先・営業先などでも
NOが言えずに四苦八苦している
社員は少なくありません。
社員が自発的にNOを伝えるのは
相当の心理的負担を要します。
どんな些細なことでも、社員・顧客が
NOを共有し協力できる仕組みがあれば、
ムダが減り利益が増えるはずです。
皆さんの会社にはNOが言える
仕組みがありますか。
どんなNOが言える仕組みが必要か
考えてみてはいかがでしょうか。
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2023年01月25日 11:29