No.35 優れた社員は名俳優（3分15秒）
2022年3月10日（木）「まぐまぐ」にて掲載したコラム（一部修正）です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム：経営者のための「営業思考のススメ」
著 者：プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■不安・心配という妄想
■名俳優は妄想の力を活かしている
■意識して演じてみる
■不安・心配という妄想
営業に出かける前の緊張感は
集中力を高めてくれます。
しかし、過度に緊張感が
高まり過ぎるのは避けたいものです。
以前、新商品の販路開拓に挑戦する
経営者のBさんにお会いしました。
商品に大きな問題はなく
営業先リストも作成していることから、
徐々に売上を伸ばすことが出来ると
期待していました。
ところが数カ月後、Bさんは
営業活動を止めてしまったのです。
理由を尋ねると、
営業先から「～でないとダメです」「～では困ります」と
否定的な意見を何度も言われ、
なかなか成果が出ないことで
自信を失ったそうです。
しかし、営業先から「絶対にダメ」と
突き放されたのではなく
「～がクリアできたら大丈夫です」と
条件を提示されたのであれば、
その条件（課題）を解決すれば
営業は成功するはずです。
私からそのことをBさんに伝えたのですが、
残念ながらBさんのモチベーションを
上げるには至っていません。
「断わられるのではないか」
「否定されるのではないか」
誰しもネガティブに考えてしまいがちです。
Bさんのように有益な条件が提示されたにも拘らず
一旦、マイナス思考に陥ると
頭の中が不安・心配で埋め尽くされてしまい
主体的な行動を阻害してしまうのです。
つまり、不安・心配とは自分が勝手に創り出す
姿形のない妄想なのです。
■名俳優は妄想の力を活かしている
どうせ妄想するならポジティブな
妄想をしてどうでしょうか。
名俳優と呼ばれる役者ほど
上手に妄想の力を活かしている人は
他にはいないと考えます。
例えば、歴史上の人物を演じた
俳優へのインタビューでは
演じる人物に関する書籍を読んだり、
同じ体形・髪型を真似るなど
徹底して本人に成りきるといった
話はよく聞きます。
そして、本人以上に魅力的な人物を
みごとに演じるのです。
これはまさに妄想の成せる技です。
自分以外の人物に成りきる妄想によって
聴衆を魅了する演技が富（お金）を
増やしているのです。
どうせ妄想するならネガティブな妄想ではなく、
富が増えるポジティブな妄想の方がいいですよね（笑）。
■意識して演じてみる
当然ながら俳優の仕事は
役を演じることですが、
演じるのは俳優だけではありません。
会社勤めの社員も演じています。
特に優秀な社員は本物の名俳優も
顔負けの演技力を持っていたりします。
社内での印象からは想像できないくらい
営業先での立ち居振る舞いがガラッと
変わるのが優秀な社員です。
これは監督の掛け声を合図に
俳優が役を演じるのと似ている気がします。
想像の域を出ませんが、
優秀な社員も俳優のように
演じるスイッチのようなものを
会得しているのかもしれません。
ここで言うスイッチとは
目的を達成する集中力のようなものです。
高い集中力の状態になると
自分の世界に入り込み、
頭の中は目的達成のことで満たされます。
そこには不安・心配といった
ネガティブな考えは存在しません。
優秀な社員が意識して演じているのか、
無意識に演じるのかは本人しか
知る由もありませんが、
仮に名俳優の如く意識して
演じることが可能であれば、
自由自在にポジティブな妄想を
抱くことができるため
営業先であろうと、重要な商談であろうとも
怯むことなくあるべき姿を
演じることができるでしょう。
誰もが妄想する能力を持っています。
折角の能力です。
不安・心配というネガティブな妄想ではなく
ポジティブな妄想に使うべきでしょう。
あなたの会社ではどんな役が必要ですか。
あなたはどんな役を演じますか。
最後まで読んでいただき有り難うございました。（後藤）
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2022年12月21日 13:45
