No.34 利益を最大化する働き方(3分10秒)
2022年3月3日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム:経営者のための「営業思考のススメ」
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■無理なものは無理
■無理と感じさせない経営
■量は質には勝てない
■無理なものは無理
人手が不足している職場は
どれくらいあるでしょうか。
そんな時に会社や上司はどのような
対応を取ればよいでしょうか。
また、社員は何を期待しているでしょうか。
これはある職場の会話です。
社員M:この人数では無理です。
上司W:無理と言うからできない。無茶と言えばできる。
この会話をどのように思われたでしょうか。
「よし頑張るぞ」と前向きになれますか。
それとも「できるわけがない」と思いますか。
私は後者です。
「無理」ではなく「無茶」と言えば(思えば)
人手不足が解消するはずもなく
全く根拠が分からないからです。
理解できることといえば、
「人手が不足しているが何とか頑張ってください」と
上司からの支援もなく放置されている現状だけです。
本来ならば欠員が生じた時点で
人員を補充するなど対処するのが
管理職の役割です。
これでは職責の放棄といっても過言ではありません。
この会話の続きですが案の定、
人手不足による現場の混乱に起因する
クレームが発生しています。
人手不足にも拘らず売上ばかりに
目を向けていると結局、売上どころか
ミスをカバーするための
追加費用の発生・従業員の疲労増大・顧客の不満など
良い事はひとつもありません。
「無理なものは無理」であると
受け入れる柔軟な姿勢が不可欠と考えます。
■無理と感じさせない経営
京都府・亀岡市にある「1日100食限定」を
コンセプトにした飲食店の「佰食屋(ひゃくしょくや)」を
ご存じでしょうか。
つい1日100食限定に注目しがちですが、
驚くことに佰食屋の営業時間は
昼の3時間半のみの衝撃の時短営業なのです。
しかも、100食完売した時点で閉店になるので
3時間半より短い営業日もあるそうです。
以前、24時間営業のファストフード店に勤めていた
自分がなんだかバカらしくなってしまう
衝撃的な営業時間です。
しかし、驚くことはまだあります。
それは無理しない店舗運営の徹底です。
従業員は常に5人で100食(1人20人の客を対応)が
基本スタイルだそうです。
仮に一人が急遽、仕事を休んだ場合は
4人で80食を販売するスタイルへ
自動的に変更することで現場の従業員は
無理なく仕事ができるのです。
無理しないため従業員が4人でも3人でも
品質は同じなうえ、従業員の負担も変わりません。
「無理なものは無理」と素直に受け入れることが
最終的には利益に繋がるのです。
■量は質には勝てない
少しでも多くの商品を売ることで売上・利益を
増やしたい経営者の気持ちも理解できます。
しかし、「量」は「質」に勝てないことを
認識することが大切です。
人手不足を放置し
「無茶と思えばできる」と考えるのが
「量」を重視したスタイルです。
一方、佰食屋のように人手が少なければ
無理に販売をせず販売量を下げるのが
「質」を重視したスタイルです。
もうお分かりと思いますが、
「量」を重視すればミスを誘発し、
ムダな時間・費用によって売上・利益を失います。
それに対して「質」を重視すれば
ムダな時間・費用の発生は皆無であり
適切な利益を上げる事ができるのです。
皆さんの職場では
「無理なものは無理」と言える
雰囲気があるでしょうか。
「量」より「質」を重視した
経営スタイル・営業スタイルでしょうか。
利益を最大化するのは無理しないことなのでしょう。
佰食屋・代表の中村さんは仰っています。
「そこに(職場に)愛はあるんか」と。
最後まで読んでいただき有り難うございました。(後藤)
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2022年12月14日 10:44