No.31 逆境を避けて通ってみる(3分)
2022年2月10日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム:経営者のための「営業思考のススメ」(2022年4月21日よりタイトル変更)
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■勝てない相手は避けて通る
■予測困難を避ける
■経営者の挑戦
■勝てない相手は避けて通る
自動車の運転手にとっての逆境のひとつは
西へ向かう時の太陽の日差しでしょうか。
夕陽は丁度、運転手の目線と重なるため
運転の妨げになります。
強烈な太陽の光しか見えず
信号機の色・対向車の様子など
前方が全く目視できない
経験がある方は少なくないでしょう。
そんな状態でアクセルを踏めば、
ほぼ間違いなく事故になります。
又は、前が見えない恐怖によって
その場で停車してしまうこともありえます。
しかし、運転手の殆どが
しっかり対策をしているので
大きな事故は生じません。
対策の方法は人によって様々でしょうが、
概ね手で太陽光が目に入るのを防いだり、
運転席のバイザーを使ったりします。
中にはサングラスを掛けて運転する
準備万端の方もおられます。
一見、このような対策は人間の知恵が
太陽光に打ち勝ったように思われます。
しかし、太陽に勝てる訳がありません。
バイザーやサングラスは
日差しから目を守るために
太陽光を避けるための手段です。
運転手は日差しを避けながら
前に進んでいるのです。
つまり、逆境を避けているのです。
■予測困難を避ける
近年、「先行きが不透明で将来の予測が困難な状態」を表す
「VUCA(ブーカ=変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)」
と言う言葉をよく見聞きします。
しかし、疑問に感じる方もいるかも知れません。
「以前は予測できたのかと・・・」
正直、未来が予測できる人など今も昔もいないでしょう。
確かな事は、将来を予測するのではなく
突如、発生した逆境にどうやって対応するか、
又は回避するかです。
例えば、先ほどの運転を阻害する西からの太陽光です。
安全に運転するには「対応」ではなく
「回避」する必要があります。
もし、運転手が西陽にまともに対応したらどうなるでしょう。
恐らく目を細めて僅かな視界を確保し
危険を省みずアクセルを踏む感じです。
何とも危なっかしい運転です。
それよりも、バイザーやサングラスで
西陽を避けることの方が得策であることは明らかです。
対応でなく回避です。
屁理屈に聞こえるかも知れませんが、
逆境を避けることができれば、
いち早く目的を達成できるのです。
■経営者の挑戦
2020年のコロナ真っただ中、チキン料理を
目玉にした居酒屋を新規開店した店主のDさんがいます。
開店1か月で県からの営業時間の短縮要請、
緊急事態宣言による営業停止などにより
通常営業の方が少ない状況です。
しかし、Dさんはコロナ禍の逆境に対して
野球好きが集まる店舗コンセプト、
期間限定ドリンク一杯無料、
創作料理の紹介など
様々な工夫をSNSで発信し集客に繋げています。
Dさんはコロナに打ち勝つ対策とか耐え凌ぐのではなく、
その都度、逆境を回避しながら営業を続け
少しずつ前に進んでいます。
コロナや規制の隙間を上手く見つけて
次の一手を考えているのです。
正直、逆境に直面した時に何をすれば
正解なのか分かる人などいません。
そんな時は、体力があれば正面から対応して打開策を見つけるもよし、
回避して切り抜けるも良いでしょう。
みなさんは、対応と回避を使い分けていますか。
最後まで読んでいただき有り難うございました。(後藤)
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2022年11月09日 10:31