No.29 説明責任が組織を動かす(2分10秒)
2022年1月27日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム:経営者のための「営業思考のススメ」(2022年4月21日よりタイトル変更)
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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■説明責任とは何か
説明責任をネットで検索すると、
1960年代のアメリカで政府などの
公共機関による公金の使用説明を
国民にするために生まれた考え方だそうです。
その後、公共機関だけでなく民間企業にも拡大し、
金銭の使途に限らず、活動の予定、権限行使の
合理的理由などが説明責任の範囲になっています。
つまり、説明責任とは「過去」の事象だけでなく
「未来」についても説明責任の範囲に
含まれるということです。
一方日本では、不祥事を起こした者を
問いただすのが「説明責任」であり、
あまり良い印象を受ける方は少なくないでしょう。
特に、不祥事を起こした政治家・経営者には
必ずと言っていい程、説明責任が問われ
額に汗を掻きながらシブシブ話すのが
説明責任のようにも感じられます。
しかし、「未来」の事柄も説明責任の
範疇であることを考えると、
どうやら説明責任に対する認識を
改める必要がありそうです。
そもそも、不祥事や失敗は頻繁には起きません。
過去に起きた不祥事・失敗よりも未来思考の
説明責任に着目した方が有意義と考えます。
シブシブの説明責任ではなく
活気ある説明責任を増やすとよいでしょう。
■トップの説明責任
社会人であれば誰もが知る
「ホウレンソウ」があります。
何か問題があれば上司に「報告・連絡・相談」を
促す言わば社員の説明責任です。
では、上司(管理者)の説明責任は何でしょうか。
それは、ホウレンソウの前後に
上司の説明責任が存在します。
よくよく考えてみればお分かりになると思うのですが、
上司からの業務指示が社員に出されてから、
ホウレンソウが行われます。
業務遂行の過程で部下から上司へ
報告・連絡・相談が必要になるからです。
そして、ホウレンソウを経て、
上司から部下へ部下の仕事に対する
評価(フィードバック)が行われるのです。
つまり、部下の説明責任は「ホウレンソウ」、
上司の説明責任は「業務指示とフィードバック」なのです。
特に、上司の業務指示を疎かにすると、
部下が何をすべきなにか十分に理解できず、
期待通りの成果が得られないでしょう。
昨年の12月から明石市の泉市長が
ツイッターを始めたそうです。
1カ月にも満たないうちに泉市長のフォロワーは
8万5千を越える人気です。
ツイッターを始めた理由を聞かれ、
泉市長は以下の3点をあげています。
1.市長としての説明責任
2.明石市の政策を広く知ってほしい
3.自分も楽しみたい
さらに、泉市長には、
「説明しても市民に真意や詳細な点を届けるのは難しい、
市民の反応や意見もあるので参考にできる(一部抜粋)」
と述べられています。
何をするにも、方針・考えを正確に伝えることが
トップ(経営者)の責務であることが伺えます。
正に未来志向の説明責任です。
泉市長が言われるように未来志向の
説明責任には「楽しみ」があります。
我が社は、こんな事がしたい、
こんな風になりたいなど経営者の想いは
楽しみで凝縮されているのです。
みなさんは、未来志向の説明責任を意識していますか。
組織が動くための説明責任を果たしていますか。
最後まで読んでいただき有り難うございました。(後藤)
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2022年10月19日 14:21