No.27 評価者を見誤ると涙する(1分40秒)
2022年1月13日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラム(一部修正)です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム:経営者のための「営業思考のススメ」(2022年4月21日よりタイトル変更)
著 者:プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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1月1日にTBSで放送されたテレビ番組の話です。
大手コンビニのセブンイレブン・
ファミリーマート・ローソンの3社が
自社商品の美味しさを競う内容です。
審査員は7人の一流料理人が行い、
7人中4人が美味しいと判断すると合格となり
最も多い合格を獲得した企業が優勝となります。
番組の中盤にちょっとしたハプニングがありました。
ファミリーマートの「おむすび」を
審査員の一人であるBシェフが
全くおむすびを食べようとしません。
おむすびは4種類の出汁で炊き、
3段階に分けて形を整えるなど
開発者の工夫が感じられる一品です。
司会者に促されたBシェフはしぶしぶ一口だけ
おむすびを食べはしましたが、
案の定、判定は不合格でした。
食べなかった理由を問われたBシェフは、
「ビジュアルって大事じゃないですか。
美味しい・美味しくないは、その後ですよね。
食べてみたいという気にならないビジュアルが、
僕の中でどうしても許せない~(以後省略)」
とのことです。
Bシェフの言動に賛否両論はあると思いますが、
ここで注目すべきは7人の一流料理人が
審査員であることです。
商品開発で始めに行うことは、
誰がターゲット(顧客)なのか
決定するのが一般的です。
そして、商品を買うか買わないかは
ターゲットである顧客の主観的な
趣味嗜好によって決まります。
番組での大手コンビニ3社のターゲットは
審査員を務めた7人の一流料理人です。
ユニークな考え・非凡な価値観を持つ者が
一流と言われる所以でしょう。
その一流料理人に評価されなければ
合格は獲得できないのですから
単に人気商品という理由だけで
合格を勝ち取るほど甘くないことは
想像できるはずです。
実際、おむすびは7人中2人しか合格にしていません。
想像の域を出ませんが恐らく、
ビジュアルの悪さに加え
味も普通だったのでしょう。
普通の味は一般消費者には食べ慣れた味として
受け入れやすく人気商品になれるでしょう。
しかし、審査員は一流料理人です。
しかも、エンターテイメントの
テレビ番組であることを考慮すると
普通ではない独創性ある魅力的な商品が
期待されていた可能性が高いといえます。
誰がターゲット(評価者)なのか、
ファミリーマートは見誤ったということです。
営業活動で思うように商品が売れずに
悩んでいる方は少なくないでしょう。
そんな時は、誰がターゲット(評価者)なのか
考えてみるとターゲットにマッチしない
商品を必死に提案していたなんてことに
気が付いたりするものです。
部下が思うように動かないことに悩む
管理職の方もおられるでしょう。
上司にとっては部下がターゲット(評価者)なのです。
どうして売れないのだろうか、
どうして部下は思うように動いてくれないのだろうか、
と頭の中をよぎったら
ターゲットは誰なのか確認してみましょう。
ターゲットに合ったアプローチが見つかります。
最後まで読んでいただき有り難うございました。(後藤)
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2022年09月21日 11:43