No.26 歳の数だけ成人の日はある（１分55秒）
2022年1月6日（木）「まぐまぐ」にて掲載したコラム（一部修正）です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム：経営者のための「営業思考のススメ」（2022年4月21日よりタイトル変更）
著 者：プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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目次
■20歳の成人式
■21歳からの成人の日
■20歳の成人式
時々、アナウンサーがニュースの合間に
「ニュースを続けます」と言いますが、
あれは次の原稿を読む前に一呼吸置くためだそうですが、
成人式も子供から大人へ成長する前の一呼吸のように感じられます。
成人式の起源は、ある年齢に達すると男子は元服、
女子は裳着（もぎ）とされ奈良時代から続く公家や武家などの
上流階級で行われた成人儀式だそうです。
上流階級に対して庶民の成人式はというと、
こちらは年齢ではなく大人と同様の行為ができれば
大人（一人前）、という通過儀礼であったようです。
つまり、
上流階級はその時だけの儀式（イベント）を行うことに意義を持ち、
庶民は人生を生き抜くための成長に重きを置いているのです。
現代では1月の第二月曜日が成人の日と定められ、
20歳になった者が参加するイベント（儀式）へと様変わりしています。
20歳の年齢基準があることから現代の成人式は
上流階級の一過性の儀式に近いでしょう。
小学校・中学校の義務教育を一応修了し
20歳になった全ての人を一斉に大人とみなされます。
しかし、今さらではありますが
成人（大人）とは一体何なのでしょうか。
成人の意味・正体を知らずに成人と
判断するのにはいささか無理がある気もします。
そこで思い出したいのが成人式を
通過儀礼と位置づける庶民の成人式です。
成人式を「通過」とみなしている
通過儀礼は成人へ成長する未来志向といえます。
同級生との再会を楽しむ儀式としての
成人式もいいでしょう。
しかし、大人へ成長する通過儀礼としての
未来志向の要素も心に刻みたいものです。
■21歳からの成人の日
初詣は今年の目標を決める日ですが、
成人の日は自身の成長を再確認する日に
してみては如何でしょうか。
大手ハンバーガーチェーン・マクドナルドの
創業者であるレイ・クロックは著書の中で
「未熟であるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」
と自身の格言を紹介しています。
初めは一生懸命に努力して仕事を覚えるのですが、
ある程度仕事ができる様になると言動が傲慢に
なってしまうのが人間の弱さなのでしょう。
成人式を迎えた20歳の若者もまた傲慢になる時期かもしれません。
学業など学びに専念していた若者が20歳を境に
喫煙・飲酒・ギャンブルが解禁され理由なく
自分が大きく成長したと錯覚し
学びを一切行わなくなることに似ています。
40歳を超えた中年に対して「中年の星」と称えることがあります。
中年になっても頑張っているね、
と世間が評価しているのだと思うのですが、
むしろ中年だからこそ活躍できるのです。
20歳の成人式から幾多の学びを経験し
中年を迎える頃が最も成熟しやすい
時期であることはご理解いただけると思います。
そのためにも、
毎年1月には過去1年の成長を振り返る成人の日が
全ての世代に欠かせないでしょう。
皆さんは歳の数だけ成人の日を迎えていますか。（後藤）
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2022年09月14日 10:21
