No.21 順位付け社会（2分40秒）
2021年12月2日（木）「まぐまぐ」にて掲載したコラム（一部修正）です。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム：営業思考のススメ（2022年4月21日よりタイトル変更）
著 者：プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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【目次】
■後ろから数えれば1位
■顧客にとっての1番
■後ろから数えれば1位
ビジネスでは1位・一番・No1のモノ・コトが
選ばれることは多々あります。
店員が「当店一押しの商品です」
と声を掛けますが、
「当店の売れ残り商品です」
と勧める店員はいません。
顧客も「一番人気はどれですか？」
と店員に尋ねることは良くあります。
しかし、
最下位が1位になることをご存じでしょうか。
それは、順位を下から数えれば
一瞬にして最下位が1位に早変わりする
屁理屈のような考えです。
もちろん、
１位と言ってもナンバーワンではなく
ワーストワンの方ですから
喜んでいる場合ではないのですが、
ワーストワンを逆手にとって
注目されることは多々あります。
先日、発表された
「都道府県魅力度ランキング2021」もそのひとつです。
1位は北海道で調査開始から
13年連続の１位のため正直、
「そうだよね～」と
驚かなかった方が多いと思います。
そこで注目が集まるのが
最下位争いです。
昨年、最下位だった栃木県が41位で最下位を脱出し、
再び最下位に選ばれたのが茨城県です。
「なぜ茨城県が最下位なんだ！」
と感情を露わにした茨城県知事の
怒りの声の方が北海道知事よりも
遥かに目立っていました（笑）。
2014年には鳥取県知事が
「スタバはないがスナバ（砂場）はある」
の発言が話題を呼んだこともあります。
４７都道府県で唯一、スターバックスコーヒーが
出店していない自虐ネタを逆手に取った
知事のユニークな発想です。
ちなみに、2015年5月に鳥取県1号店の
スタバーバックスコーヒーがオープンしているので、
もしかしたら鳥取県知事は
2014年が自虐ネタの使える最後の年と
知っていたのかも知れません。
時にはワースト（欠点）に着目すると
意外と効果的な企画に繋がるものです。
■顧客にとっての1番
当り前の事ですが、顧客が心の中で
「一番欲しい」と判断したモノが売れます。
スーパーに行けば一食80円程で
即席麺が販売されています。
もしその即席麺が一食1000円に
値上げしたらどうでしょうか。
恐らく、殆どの方は1000円支払うなら
ラーメン専門店へ行くことを選ぶので
一食1000円の即席麺は全く売れないでしょう。
しかし、顧客にとって1000円の即席麺が
1番となる状況であれば話は違ってきます。
数十年前のことですが、
スイスの世界的に有名なマッターホーンが望める
山頂には日本の即席麺を使った食堂がありました。
日本であれば1袋80円で買える即席麺が
一杯1000円程で販売しています。
海外でしかも山頂なのだから
割高になって当然ですが、
普段では考えられない高額な値段でも
顧客にとって今1番食べたい味であるため
1000円でも売れるのです。
運搬コストはさほど変わらないため
仕入れ値が最も低い80円の即席麺を売れば
それだけ利益が増える仕組みの様で、
食堂店主のしたたかさが伺えます。
みなさんはどんな一番・No.1になる工夫をしていますか。
社内のNo.1を探してみては如何でしょうか。
最後まで読んでいただき、有難うございました。（後藤）
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2022年06月15日 11:33
