No.16 TPOが価値を高める
2021年10月28日（木）「まぐまぐ」にて掲載したコラムです。https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム：経営者のためのプロモーションのススメ
著者：プロモート経営事務所・代表
後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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No.16 TPOが価値を高める (所要時間7分）
【目次】
■空気を読む
■結果が出る時はTPOが揃っている
■空気を読む
ダメな人の行動を意味する
略語のKY（空気が読めない）が
流行ったのは2007年のことですが
TPOの言葉が使われ始めたのは
いつ頃なのかご存じでしょうか？
TPOとは
T（Time）・P（Place）・O（Occasion）の
頭文字を取った略語の和製英語です。
Ｔ（時）・Ｐ（場所）・Ｏ（場合・状況）に応じて
臨機応変に行動や言動をする意味です。
言い換えるとTPOは
「空気を読む」
と変換できるので、
KY（空気読めない）の
反対語にあたるでしょう（笑）。
和製英語であるTPOは
アパレルメーカーの
ヴァンジャケット創業者である
石津謙介氏によって
1963年頃に考案されたそうです。
当時はTPO（時・場所・状況）にマッチした
服装やファッションを勧めることで
アパレル業界での需要を喚起する
目的で使用されたようです。
現在では
TPOは元々の意味合いとは
少し違いますが、
全ての業界に浸透・普及し
使われるようになっています。
人は他人のミスや欠点ばかりに目が行きがちです。
つい「KYだな～」
と口ずさんでしまい、
他人の行動を変えようとする時に
「KY」は使われます。
一方、TPO（空気を読む）は
その対象が自分に向けられることが
多いと言えます。
自分自身の行動を改めるために
TPOを使うことで自分の行動の改善に
繋がると考えられるからです。
特に、顧客と直接、対面して交渉をする
営業活動においては先方の心を掴むためにも
「空気を読む」力が問われます。
TPOの「状況に応じて臨機応変に対応する」姿勢は
「空気を読む」ことに大いに役立ちます。
■結果が出る時はTPOが揃っている
私がファストフード店に勤務時代、
キティーちゃんがデザインされたポーチを
販売したことがあります。
なぜ、キティーちゃんのポーチを
飲食店のレジ横で販売することになったのかは
今となっては不明ですが、
高級感のあるオシャレなポーチは
年齢を問わず来店客の興味を引くには
十分な品質でした。
ところが期待とは裏腹に、
商品はあまり売れませんでした。
空腹を満たすことが
第一目的の顧客にとっては
いくらオシャレな
キティーちゃんのポーチを
認知したところで
反応は薄いのは当然です。
その上、
キティーちゃんのポーチが入っている
紙製の箱からは軟弱（安価・幼稚）な
印象を受けるデザインでした。
そこで、落ち着いた色合いの
包装紙とリボンでラッピングを
してみました。
すると効果は敵面で
10個程あった在庫は数日で完売し
ポーチを追加納品するほどの
売れ行きになったのです。
正直、ラッピングをしただけで
販売数が伸びたことに驚きです。
一般的には
「ラッピングが商品価値を高め顧客の消費を促した」
と結論付けることはできます。
しかし、なぜラッピングが
商品価値を高めることになったのか
その要因が気になる所です。
そこで、その要因をＴＰＯによって解釈してみます。
Ｔ（タイミング）は
「仕事で忙しい子育て中のビジネスパーソンが昼食に来店した」、
Ｐ（場所）は
「子育中のビジネスパーソンが多く働くビジネス街」、
Ｏ（状況）は
「ラッピングを開けて喜んでいる子供の笑顔」
となります。
相互に関係性があるTPOであれば
顧客は商品を見た瞬間に肯定的な
未来をイメージしやすくなり
商品を購入するのです。
個客が商品を購入する時には、
購入後にどうなるのか
イメージします。
顧客に肯定的な未来をイメージし、
購入を促すには顧客の立場に立った
TPOが必要になるのです。
みなさんはTPOを活用していますか？
過去の成功・失敗を振り返って
TPOに当てはめてみましょう。
TPOがモノ・コトの価値を高めてくれます。
最後まで読んでいただき、
有難うございます。
後藤
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2022年03月23日 13:51
