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No.14 本気で社員を人財と考えているか  

2021年10月14日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラムです。
https://www.mag2.com/m/0001694783
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コラム:経営者のためのプロモーションのススメ
 著者:プロモート経営事務所・代表
    後藤 靖治/GOTO Yasuharu
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No.14 本気で社員を人財と考えているか  (所要時間5分)

【目次】
■人財の意味を考える
■スターバックスの影響力
■人が集まる所に魅力あり
■人財経営



■人財の意味を考える

近年「人材」の代わりに「人財」という言葉を
使うことが増えているようですが
「人材」と「人財」の違いは何だろうか。

なんとなく
「人材」よりも「人財」の方が
世間的には印象がよさそうに思えますが、
「材」には「役に立つ才能・素養」の意味があります。

すなわち「人材」とは
「役に立つ才能・能力がある人」と
解釈できるため「人材」には
特に問題がある言葉ではないようです。

「財」には
「財産・資産・宝」などの
意味があります。

つまり、「人財」とは
「会社にとって財産・宝である人」
と言えます。

「ん~人材も人財もほとんど同じ意味じゃないか?」
と思いたくなります。

もし世間的に印象がよさそうだから、
という理由だけでワザワザ「人財」を
使うのであれば寂しい限りです。

皆さんは人材と人財の違いを
答えられますか?

考え方は幾つもあるでしょうが、
私は次のように考えます。
 
「人材」は「才能・素質を持っている社員候補」
「人財」は「才能・素質を持っている自社の社員」です。
 
「人材」は、優秀だが、
自社では働いておらず
自社で活躍できるかどうかは
不明な社員候補です。

例えば、
「一流大学卒業・一流企業出身・幾多の表彰歴」
などと聞けば優秀な「人材」であるに違いないと思うでしょう。

しかし、本当に一流大学卒の人が
自社で活躍できるかどうかは分かりません。

一方で、輝かしい学歴や経歴の有無に拘らず、
会社で活躍している優秀な人はいます。

こう言った実績を出している社員を
会社の財産・宝と称して
「人財」となるのです。

整理すると、活躍が期待される
優秀な社員候補が「人材」、
自社で活躍している優秀な社員が
「人財」ということです。
 

■スターバックスの影響力

先日、近所にスターバックス
コーヒーがオープンしました。

別に大したことではないと
思われる方はおられるでしょうが、
愛知県の小さな町ではちょっとした
イベントなのです(笑)。

今さら説明は不要と思いますが
スターバックスコーヒー(スタバ)は
アメリカ発祥の人気カフェです。

私が初めてスタバに行ったのは
20年以上前のカナダ留学の時です。

今でもよく注文しますが、
スタバで初めて飲んだのが
「モカフラペチーノ・ホイップクリーム付」です。

あの「柔らかくザラッとした
食感と甘いコーヒーの味と香り」
がたまりません。

そして当時、特に印象に残ったのが
楽しそうに働くスタバのスタッフです。

笑顔で楽しそうに働くその様子は
オシャレな店にとてもマッチしており
居心地の良い店舗の雰囲気を創り出している
ように感じられたのです。

そんなスタバが近所にオープンしたのです。

ただそれだけなのですが
何だか町全体が明るく
オシャレになった気がします。

 
■人が集まる所に魅力あり

苦手な人や嫌いな人が居ると
その場の空気が澱んでいる感覚を
感じたことはありませんか。

人は、場の雰囲気が悪い
微妙な空気感を感じ取ると、
会話は止まり、
笑顔が消え、
人は去って行きます。

一方で、ある特定の人がいるだけで
その場が明るくなる不思議な
魅力を持つ人もいます。

そのような人の周りには
自然と人が集まり、
笑顔があふれ、
何とも説明しがたい
リラックスできる雰囲気を
一瞬に作ってしまうのです。

先日、近所にオープンしたスタバも
店内は多くの顧客で賑わっています。

やはり、スタバの居心地の良さが
人を引き付けるのでしょうか。

もちろん、
コーヒーの美味しさが
人を引き付ける理由であることは
言うまでもありませんが、
それはレシピさえあれば
誰でも再現できます。

しかし、
店舗の「居心地の良さ、落ち着いた雰囲気」
といった情緒的・感覚的なものは、
たとえマニュアルがあったとしても
簡単には再現ができないでしょう。

客席からコーヒーを飲みながら
スタバのスタッフを拝見すると
スタッフの明るい笑顔がよく見えます。

スタバのスタッフの立ち居振る舞いは
店舗の雰囲気にマッチしており、
私がカナダで初めてスタバを体験した時と
同じ居心地の良さを感じさせてくれます。
 

■人財経営

「人財」は「自社で活躍している優秀な社員」と述べましたが、
言い換えると「会社の発展に貢献する社員」とも言えます。

どのように会社に貢献するかは
会社にもよりますが、
スタバの場合であれば
顧客が心地よいと感じる
店舗空間感を創ることができるス
タッフが「人財」と言えるでしょう。

元スターバックスのマーケティングを
担当したジョン・ムーアの著書
「スターバックスはなぜ値下げも
テレビCMもしないのに強い
ブランドでいられるのか?」の中でも

“顧客の店舗体験が重要”であることが
何度も記述されています。

「財産」と聞けば、
現金を思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、現金は銀行に預けても
価値を生み出すことはありません。

とことが、知識・経験・知恵といった知的財産は
それ以上の価値を創り出すことが可能です。

知識・経験・知恵が蓄積されると、
それらを基に今よりも価値のある
アイデアを創造できるからです。

これは、スタバの店舗を見ると良く分かります。

スタバのスタッフは顧客に
最適な店舗空間を提供するために
創造力を働かせています。

おそらくスタッフの多くは
パートであるから時給1000円ほどでしょう。

しかし、
顧客のリピート来店や口コミを促す
最適な店舗体験を提供するスタッフは
時給1000円を遥かに超える価値を
創り出しているのです。

スタバはスタッフを本気で「人財」として考え、
採用・育成・評価をしていることが垣間見えます。

 
会社に優秀な「人材」は必要です。


そして、会社に貢献する
「人財」はさらに必要です。

あなたの会社にとって
「人材」と「人財」とは何ですか?
 
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

後藤

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2022年03月02日 11:56

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