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No.5 インターンシップが会社を変える


2021年8月12日(木)「まぐまぐ」にて掲載したコラムです。
https://www.mag2.com/m/0001694783

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「瓢箪から駒」経営者のためのプロモーションのススメ

No.5 インターンシップが会社を変える

著者:後藤 靖治/GOTO Yasuharu
   プロモート経営事務所・代表 https://promote-kj.com
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や~暑い日が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか?

私はエアコンが苦手なので、
エアコンの効いている部屋では
長袖の上着を着ています。

今の季節、暑いのやら寒いのやらで
何ともおかしな事になっています。

体調管理には気を付けたいものですね。

さて、今回のコラムは、
暑いなんて、言ってられない
大学生の真剣勝負である
インターンシップです。

もしかして、今日、
皆さんの会社に営業に来た人は
インターンの学生だったり
するかもしれませんね。



これより本文


【目次】
■国民的行事
■実質の採用試験
■より実践的へ
■職業体験で契約を獲得する
■飛び込むから分かることがある
■最善の雇用システム
■学生が会社を変える



■国民的行事
今年の長い梅雨が明け、夏らしい
暑い日々が続いています。

夏と言えば、小学生ならばプール開き、
中高生なら部活動、そして大学生なら
インターンシップ(職業体験)のシーズンの到来です。
 
インターンシップとは主に大学生が企業にて
仕事を体験する職業体験です。

その歴史は古く、今から1000年前、
11世紀のヨーロッパが起源です。

その後、1906年にアメリカの
シンシナシティ大学で現在のような
教育制度として確立されたといわれています。

日本では1997年に政府の普及推進により
大学に本格的なインターンシップ制度が
導入されています。

2019年には卒業した大学生の内、
インターンシップ(職業体験)に参加したのは78.7%と
多くの学生がインターンシップに参加しています。

もはやインターンシップは国民的行事でしょう。

それにしても1000年の歴史と
アメリカに100年も遅れているとは驚きです。
 


■実質の採用試験
大学での導入から20年が経過したインターンシップは
今ではすっかりお馴染みの横文字になっています。

しかし、同じ職業体験であっても中学生の
職業体験とは質・量ともに大きな違いがあります。

既にインターンシップで学生の皆さんを
受け入れている経営者の方であれば
ご存じのことと思いますが
インターンシップは新卒採用に変わる
新たな採用方法の役割を担っています。


 
インターンシップは1日~数日間だけの
短期のものから1年の長期にわたる
本格的なインターンシップまで
様々なスタイルが存在します。

1年におよぶ本格的なインターンシップになると
書類選考・筆記試験・面接を経て合格者のみが
インターンシップに参加できます。

そのため企業・大学生の双方にとって
事実上の新卒採用の意味合いがあると
言っても過言ではありません。
 
大学生にとってはインターンシップの期間中、
会社の方針や仕事の取り組み方に
一刻も慣れることが求めれます。

人事担当者から高い評価を得ることで
就職内定を勝ち取ることに繋がるからです。

大学生は大変だと思われる方はきっと多いでしょう。

純粋に社会勉強的なインターンシップを
提供する企業も多くあることは事実です。

しかし、そういった企業でも優秀な新卒採用に
繋げたいと考えるのが自然なことと考えられます。

会社・学生の双方にとってインターンシップが
就職活動の一環であることが
改めてご理解していただけると思います。



■より実践的へ
インターンシップの内容は会社説明会や学生同士の
グループディスカッションなどの集団研修を行います。

そして、配属先の先輩社員のサポートや資料作成等の
事務作業を行うスタイルが多いようです。
 
しかし、優秀な人材を獲得する
インターンシップの役割を考慮すると、
単純な事務作業だけではモッタイナイと
感じる経営者はおられることでしょう。

企業の中には学生に外回りの営業をインターンシップで
実施している企業もあります。

学生に営業を任せても大丈夫なのか
心配されるかもしれませんが、
ここで、営業を行ったインターンシップの
エピソードを紹介いたします。
 
それは、著者(私)が2003年に留学先の
カナダにて3カ月間、印刷会社のP社で
行ったインターシップの話です。

インターンシップの内容は至ってシンプルです。

カナダ・バンクーバー市内の企業に
飛び込み営業を行い印刷物の
受注を取ってくる仕事です。

学生ひとりで飛び込み営業をする
実践的なインターンシップです。
 


■職業体験で契約を獲得する
P社社長から簡単な説明を終えた後、
社長から営業の七つ道具の
製品サンプル・価格表・名刺の3つです。(4つ足りません・・・)
 
ただ、さすがに飛び込み営業をしたところで
契約は取れないだろうと著者(私)は感じていたので、
改めてインターンシップの目的と目標を
決めることから始めました。
 

目的は、ずばり契約を受注することです。


学生のインターンシップですから社長もさほど
期待はしていないでしょう。

正規の社員であれば全く契約が取れなければ
直ぐに解雇されるでしょうが、
ノルマも給料もないインターンシップの
学生である著者(私)がよほどの
不貞行為をしない限り解雇はあり得ません。
 
期待されていないが故に契約を獲得出来たら
さぞ面白いだろうと考え、
目標は1件受注を獲得するにしたのです。

 
目的と目標が決まれば、それを達成するために
必要なことを実行するのみです。

疑問は都度、社長に質問をして営業に備えました。

売る製品やサービスの内容が分からなければ
売りようがないからです。

そして、インターンシップ3日目、

飛び込み営業の開始です。
 


■飛び込むから分かることがある
飛び込みと言えば水泳です。

子供のころ水泳の飛び込み台に立つと
水面までの落差に恐怖心を感じてしまい、
なかなか飛び込めないことがあります。

ところが、意を喫して飛び込むと
意外とすんなりプールに飛び込めたものです。

ただし油断は禁物です。

水面に腹を打ち痛い目に合いかねません。
 

営業の飛び込みも同様です。

インターンシップでの飛び込み営業は緊張の極みです。

しかも、場所は異国のカナダ。

当然ながら基本は英語です。

飛び込まなければ始まらない為、
とりあえず繁華街に立ち並ぶ会社を順番に
営業してみることにしました。


すると、嘘みたいに皆さん笑顔で
向かい入れてくれるのです。

何でも先ずはやってみるものだと
この時ほど感じたことはありません。


ただ、さすがに契約は取れませんでしたが(涙)。

 
翌日も慣れたものだと会社に飛び込み営業に出かけます。

しかし油断は禁物です。

水泳で腹を水面に打つがごとく
痛い目に合ったのです。

あろうことに飛び込んだ会社は
競合の印刷会社だったのです。

印刷会社が印刷会社に
営業をするのですから笑えません。

応対した責任者は
“印刷会社から営業を受けたのは初めてだ”
と呆れた様子でした。

私が訪れたのは事務用品店だったのですが、
よくよく考えると印刷も行っていることは
推察できたことです。

油断は禁物です。
 
カナダは国際色豊かな多民族国家のため
当然、日本企業も多く進出しています。

全ての社員が日本人の現地法人もあり
早速、日本法人へ営業に出かけました。
 
すると、日本企業は海外ならではの
商習慣の違いに戸惑っていることを伺ったのです。

カナダの印刷業界では名刺などの試作品は1回、
多くても2回ほど作成するのが一般的です。

理由は簡単で試作に時間とコストがかかるからです。

顧客が期待していた色彩でなくても
色の調整は一切しない強気の姿勢です。

日本企業は名刺を発注をしても満足できる
対応や品質が得られずに諦めていたのです。

そんな時に日本人の私が突如、現れたこことで
日本の細かなサービスが受けられるのではと
期待を受けたのです。
 
もちろん、これは商機と感じた私は必死に
あまり乗る気でないP社社長を説得し、
顧客が満足する試作品を作成することで
契約を獲得したのです。


 
■最善の雇用システム
当初はインターンシップでの営業は
どうなることか心配でしたが最終的に4社から
受注をいただくことが出来き自分でも驚きです。


インターンシップが修了してから数か月後、
P社社長から昼食に招待していただきました。

インターンシップで契約した数社から
注文を継続して受けているそうで、
そのお礼を兼ねた昼食会です。

そして、P社社長から正規社員として
働かないかと声をかけていただきました。
 
経営者の立場からすると契約を獲得できる
営業社員は是が非でも採用したいでしょう。

通常の面接を通じて求職者を適切に
評価することは容易ではないからです。
 
しかし、インターンシップを通じて
結果を出した学生であればそれは別の話です。

採用広告・面接などの手間暇を掛けないで
優秀な営業担当者を獲得できるのですから
採用をしない選択肢はありません。
 
そのため実践的なインターンシップを通じて
優秀な営業社員を獲得することは
雇用のミスマッチを解消する
最善の雇用システムと言えます。


 
■学生が会社を変える
インターンシップが会社にとって有益だとしても、
学生を受け入れる会社の社員は大変です。

社会人経験ゼロの学生に
負ける訳にはいきませんから
特に入社2~3年目の若手社員は
オチオチしてはいられません。

また、既存の社員は仕事の流れや注意点などを
学生に教える必要性があるため、
自身の知識の見直しや指導方法の
習得が不可欠になります。


自分の仕事をしながら
学生を指導するのですから
大変ですよね。

一方、社内の新陳代謝を促し
社員の働き方に変化が生じることで
会社全体に良い影響を与えるのです。


まさに、
インターンシップが会社を変える時代です。
 
みなさんの会社では
インターンシップの学生が活躍されていますか?
 
最後まで読んでいただき、有り難うございました。


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2021年08月12日 13:23

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